ホテイアオイ
「きれいな緑の絨毯!」,思わず叫んでしまった。ダムや川の水面が全く見えない……どこまでも一面、緑のダムと川。水面に浮かんで生育する水草、ホテイアオイの群生です。過去にない「異常発生」と新聞やTVでニュースで、毎日駆除作業をしている様子が放送されていました。今年2019の異常気象が原因で、生態系を破壊するからだそうです。
ホテイアオイは、葉柄が丸く膨らんで浮き袋の役目をしています。この浮き袋のような丸い形の葉柄を布袋様(ほてい)の膨らんだ腹に見立てて「ホテイアオイ(布袋のような形をしているアオイ)」と呼ばれています。
夏に美しい青紫の花(参考写真添付)を咲かせるので、その様子を見れたらどんなに良かったろう。しかし、今や11月末……いや、花どころではない、除去が大変なのです。お金をかけて、船を使って、トラックまで運び、トラックが何往復もして頑張って除去をしていましたが、ホテイアオイの群生力も強くてとても除去が完了するようには見えませんでした。
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実は、あれから、1ヶ月が経った今、川には綺麗な水面を見せて流れています。過日に凄い豪雨がありましたが、その豪雨が過ぎ去ったら、ホテイアオイがきれいさっぱりと消えていたのです。
あの、駆除作業は何だったのだろう? 現代の私たちは、「良かろうと思っていること」を「何でもできると思って」やっていますが、そのベースは人間こそが主役と思っていることでしょうか。
昔の人たちや、山や里で暮らす人達は、ホテイアオイが群生したら、どうしていたでしょうか?
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